しかし、悩みの浅い症状。悩みが浅いとは、「その人の生活にそれほど支障がでていない」ということになりますが、この場合、セルフストレッチをするだけで症状が随分とかるくなることもあるので、お金をかけて治療を受ける必要はありません。
以下に書いていくのは、悩みが深い人向けです。きちんとした治療をうけて痛みがらくになり、なおかつ痛みがない状態を維持するために、セルフストレッチが必要な方向けの記事となっています。
有効なストレッチのための注意点
注意点は、6つあります。
すこし多すぎますか?
でも、効果を実感することができて、痛みが戻らない状態にするには、この6つの注意点はどうしてもはずせませんので、どうか意識していただきたいです。
- 正しい姿勢でする。
- 1分以上する。
- 呼吸を使う。
- がんばりすぎても全然効かない。
- リラックス(力を抜く)。
- 継続する。
以下、1つずつ解説していきますね。
正しい姿勢でする
姿勢とは、ストレッチするときのフォームのことです。
痛みが戻らない状態にするストレッチは、伸ばしたい筋肉が限定されています。
例えば腰痛なら、お尻の筋肉のストレッチが大事で、大殿筋とか小殿筋とか、痛みの原因になっている筋肉が、プロの施術によって特定されているので、痛みの原因になっている筋肉をストレッチしなければ意味がありません。
伸ばしたい筋肉をストレッチするには、正しい姿勢(フォーム)でする必要があるのです。
1分以上する
30秒以上してはいけないとか、1分以上しないと効果がないとか、言う人がいます。だけどその根拠は、はっきりしていません。
私も、30秒間や1分でためしてみましたが、実感としてはいいのか悪いのかわかりませんでした。
なんか忙しなくて、じっくりとストレッチできてる気がしません。
結論をいいますと、姿勢を決める時間、呼吸を合わせる時間、リラックスする時間を含めると、ひとつのストレッチには、2分以上の時間がかかります。なので結果として、1分以上とします。
呼吸を使う
私がストレッチのやり方を教えていると、ほとんどの方が息をとめてしまっています。
どんなにいい姿勢ができていても、息をとめていたら全く無意味なストレッチになってしまいますし、少しも気持ちがよくありません。
有効なストレッチは本来、気持ちがいいもの。
呼吸は止めず、とくに息を吐いているときに筋肉は伸ばされるのでぜひ、意識して呼吸をしてもらいたいです。
がんばりすぎても、全然効かない
「よくなりたい!」「はやく痛みから開放されたい!」
その気持ちはわかりますが、グイグイやっても筋肉は伸びません。
これには理由がありまして、筋肉は無理に伸ばされると縮んでしまう性質を持っているからです。
「筋肉は、グイグイやられると切れてしまうと勘違いして、自動的に縮もうとするんですね。」
伸張反射というしくみなんですが、この反射があるかぎり、グイグイやっても逆効果。
痛気持ちいいくらいで最高の効果を期待できます。「あっ、伸びてるなー」くらいで充分なストレッチになります。
リラックス(身体の力を抜く)
正しい姿勢が決まり、呼吸がらくにできるようになったら、身体全体の力を抜いていきましょう。これからが、ストレッチの本番になります。
肩の力を抜き、首まわりの力が抜けると、ストレッチされている筋肉に、自分の意識を集中させることができます。
筋肉はほんのわずかしか伸びなくても、痛みに対する効果は絶大ですので、ゆったりと行うことが大事です。何度も言いますが、グイグイは厳禁です!
継続する
少しずつしか伸びない筋肉です。今日いちにち、たくさんストレッチしたからといって急激にやわらかくなるものではありません。
あなたが、早くよくなりたい気持ちはわかります。
でも、毎日継続することでしか結果は得られません。
わたしも、毎朝少しずつ続けることで、確かな効果を実感できました。
そして、コツコツとストレッチを行うことで、6つの注意点も自然にできるようになり、腰痛が怖くなくなりました。
痛みが戻らない状態をつくるのは、あなた自身です
あなたがとてもよい方にめぐりあい、的確な施術をしてもらうことによりその場で痛みが軽減したとします。
しかしとても残念なことに、慢性腰痛や慢性の肩こり、痛みというものは、ほぼ確実に戻ります。
かといって、一生、治療や施術を受け続けるわけにはいきません。仕事や家事、育児もあります。
通う時間だって、とれないですよね?
だから痛みが戻らない状態は、あなた自身でつくりあげる必要があります。
特に、慢性腰痛や慢性肩こり、膝の痛みなどには、ストレッチが最高です。
なぜなら、痛みの原因が筋肉にあることが多いからです。
それじゃあ、なぜストレッチは広まらないのか?
6つの注意点を、考えないでしている人が、あまりにも多いからです。
だから効果がでない→やめてしまう(T_T)
どうか今回の6つの注意点を踏まえつつ、自分で痛みをコントロールできる喜びと安心を味わってくださいね。😊
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