こんにちは。徳山聖徳(まさのり)です。
20年近く、三井温熱療法を中心とした施術をしております。今回は、肩こりの原因についてのブログ、第3回目となります。
(肩こりの科学)、と題したブログは全5回となっております。
- 第1回目のブログ。(肩こりの科学)骨と関節の劣化
- 第2回目のブログ。(肩こりの科学)筋肉の緊張
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【三井温熱ブログ】(肩こりの科学)内蔵反射の生理学
「内臓反射の生理学?」
難しい言葉を使っても伝わらないので、なるべく簡単に、わかるように説明していきます。
身体の中の臓器、例えば、胃とか肝臓とかありますよね。
「肝臓って、お腹なら、みぞおちの右側だから・・・このへんにあるかな。」 「みぞおち」とは、人間のお腹の上方中央にある窪んだ部位のこと。(Wikipediaより引用)
胃は、みぞおちの左側にありますね。
肝臓が、いろんな原因で疲れたり、(実はここ、とても大事なところなので、肝臓が疲れてしまう原因については、また別のシリーズで詳しく解説していきたいと考えてます)
胃腸の調子がよくないなんてことになると、これがまた、あなたの肩こりの原因になったりします。
誰かにこれを言うと、「えー!!!そうなの?」と、半信半疑な声が返ってきますが、人がこんな感じで言葉を返してくるときは、ほぼ納得はしていません。
肩こりが、胃や腸や肝臓など、身体の中にある内臓と関係するなんて、ほとんどの人が知りませんから。
この理論を言葉だけで理解してもらうのは、ものすごい大変なのですが、がんばります。
胃や肝臓とか内臓すべてに、きちんと働いてもらうために、私達の身体は神経系と呼ばれるシステムを使っているのです。
神経系はいくつもあるんですが、内臓の機能をコントロールしているのは、自律神経系です。
自律神経は2つあり、交感神経と副交感神経の2種類のみです。
胃や肝臓が飲みすぎ食べすぎでお疲れになると、自律神経2種類のうちの一つ。交感神経が緊張しちゃいます。
「疲れてしまって緊張してますよ。なんとかしてくださいな・・・・」
という、「胃や肝臓の囁き」を伝えるのが交感神経だと思ってください。
囁きくらいでは、あなたは何も感じないでしょう。(感じる敏感な方もいますけど・・・・)
しかし、囁きどころか、それが叫びにちかいものになると、本人が感じるくらいの感覚になります。
そして囁きと叫びは胃や肝臓にだけじゃなくて、筋肉にまで囁き、叫びを伝えるんですね。
その結果、筋肉がこり、肩こりとして感じる。
筋肉は、神経系のひとつである、運動神経が働くと緊張するので、以下の図の「赤い範囲と薄い赤い範囲」の筋肉が緊張して硬くなります。
はい。胃の囁きと叫びは、上の図の薄い赤と濃い赤の範囲の筋肉を硬くしてしまいます。
筋肉のコリですね。
上の図は、肝臓の囁きと叫びとにリンクしてしまう筋肉のコリです。
コリができてしまうのです。そうなってしまうのです。
「ならんでいい!」
と、いいたいところですが、筋肉を緊張させて、コリ感(不快感)を感じさせることで、内臓の不調を、「あなたになんとかしてもらおう」という仕組みなんですよ。
「すごくないですか?」
でも上の図で見ると、
「筋肉がこるのは肩というより背中じゃん!なんで肩こりや首コリに関係すんの?」
当然の疑問ですよね。
上の図の赤い部分と薄い赤の部分の筋肉が硬くなると、そのすぐ上にある肩甲骨周辺の筋肉も影響され、硬くなってしまうのです。
筋肉はひとつひとつ別々に別れていて、働きもそれぞれ別と捉えがちですが、ほんとうは筋膜という組織ですべての筋肉はつながっているのですね。
なので、背中の筋肉が硬くなると、近いところにある肩甲骨周辺の筋肉も硬くなり、肩甲骨の自由な動きを止めてしまいます。
肩甲骨からは、背中や肩、首に多くの筋肉がついていますから、肩甲骨の動きが悪くなると肩こりの原因になるということなんです。
「内臓が疲れて不調になってしまうと、背中の筋肉が硬くなり、その影響であなたは肩こりになる。」
「この身体のしくみを内臓反射の生理学っていうのです。」
まさに、「肩こりの科学」ですね。
今回はここまでとなります。
次回、4回目、(肩こりの科学)コリ感とだるさでは、
あなたが感じる肩こりの、「コリ感とだるさの原因」について説明していきます。
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