こんにちは。
柔道整復師のトクヤマです。
治療という職業をはじめ20年になります。三井温熱療法を中心とした治療法で、肩こり・腰痛・自律神経失調症が原因のいろんな症状の方に日々向き合っています。
膝に水が溜まっても、あなたにはできることがある
膝が痛い。なんかどうみても腫れてる。そのへんを揉んでも温めても痛みが変わらない。このままさらに痛みが増したらどうしょう。なんか方法ないですか?
こんな質問を頂いたので、対処法をお伝えします。
とりあえず、膝に注射をしてもらい、少し痛みがラクになったとのことでしたね。「ヒアルロン酸」か、または「ステロイド」だったのかはわからないということでしたが、まあラクになることは大事です。不安が少しでもなくなったほうが精神衛生上よいですので。
問題はこのあとですね。
このままあなたの膝の痛みが終息することは、ほぼ期待できません。
ヒアルロン酸やステロイドなどの注射はその場限りの対処療法ですので、効けばラクにはなりますが、あなたの痛みは再発します。
そしてまた注射ですか?
効かなくなってくるんですね。対処療法ですから。
治りません。なぜなら膝の痛みはあなたの数年、数十年の生活習慣による結果だからです。
膝に水が溜まったらあなたがするべきこと
するべきことは、いろいろあるんです。
でもたくさんはできないし、ひとつひとつ、正確に集中してしなければなりません。そうしないと効果はでません。
今回はまずやるべき、たった2つのことです。
- 安静という言葉の理解
- 後脛骨筋(こうけいこつきん)という筋肉を自分で弛める(やわらかくする)
これだけです。人が集中してできることには、限りがあります。
あなたも忙しい人でしょう?
ですので、まずはこの2つだけに集中してください。
1つ目の安静です。これってものすごい大事なことなんですが、私の記憶では、この安静という言葉をきちんと理解して、実際に正しく行っている人はほぼいません。結果、
- 治らない。
- 症状をこじらせる。
- 一時的に痛みが取れてもすぐに痛みがもどる。
こうなります。
注射して痛みがラクになっても、それは治ったことではないのですね。
これはあらゆる痛みに言える事実ですので、この事実だけは深く理解してください。
膝に水が溜まる→膝が壊れかけてるので水が溜まる→痛くてしょうがない→注射(ヒアルロン酸・ステロイド)→ラクになる→膝が壊れてるのは全く変わらない。
上記の流れをみてください。
結局、何も変わってないんです。むしろ注射で痛みがラクになったので安心して同じ生活習慣を繰り返せばさらに膝が壊れます。
安静とはなにか?
使わないようにすることです。 これは無理ですね。
なら、なるべく痛いことはしないことです。 どうにもこうにも、何してても痛いなら、包帯とかで固定しちゃうことです。骨折ったときには、固定しますでしょ。
理由があるんですね。
固定しなきゃ、むちゃくちゃ痛いし、固定しなきゃ折れた骨がつながらない。ここに疑問は感じないのでは?
膝の痛みも同じなんですよ。骨が折れたのと同じことが起きてるんですね。だから治し方も同じように考えなくちゃいけません。
そもそもなぜ膝に水が溜まるんです?
炎症ですね。炎症っ!あなたの膝、あなたの膝関節は燃えてるんです。
炎(燃えてる)症状なんですね。鎮(しず)めなきゃいけないわけです。
ですので、注射のあとは、包帯などで少し圧迫したほうがいいですね。
なぜならそのほうが早く炎症が鎮まりますから。
「んなこと言ったってねぇー、こちとら仕事があんだよ!家事もあるし、いろいろやることあるんすよねー」
そうですね。みんなそう言うんです。ときには怒りをにじませてね。
だから膝は治らないんですね。みんな症状をこじらせちゃう。困ってないんならいいです。でも困ってるんなら、ほんとうによくなりたいなら、きちんとまずは炎症を鎮めましょう。10日間くらい、自分の膝に気を使ってあげることです。包帯巻いてると、不思議と「ああ、オレの膝かわいそうだね」という気持ちがふつふつと湧いてきて労おう(ねぎらおう)と思うことができますので、お勧めします。
するべきこと、2つ目
注射は数回打つことも多いですよね。なのでとりあえず、膝自体には何もすることはありません。でも膝の注射で痛みがラクになっても、肝心の膝に水が溜まる(炎症)原因は教えてくれないし、たぶん治療もしてくれないでしょう?再発防止のために何かすることないんでしょうか?
膝に水が溜まる原因の一つは、筋肉のコリ
名前も書いときますね。
後脛骨筋、(こうけいこつきん)です。
名前なんかどうでもいいですよね。
膝に水が溜まり、注射を打つという、整形外科での治療中にあなたが自分でできる、もっと膝がよくなること。それはこの筋肉を自分で弛めることです。
動画でみるのがわかりやすいですよね。
温熱器という便利な道具を使ってもいいし、なくてもいいです。
なければ動画の通りに筋肉を押してみてください。膝の痛みはごまかしてても必ず進行してしまいます。「変形性膝関節症」ってやつですね。
本当に困っているなら、危機感をもってすれば、こんな地味な方法でもできるはず。慣れれば簡単、コツが大事。コツを掴むには根気よく続けることです。効果実証済のこの方法。
どのくらいやればいいのか?とはよく聞かれる質問です。
毎日して、2週間は続けてくださいね。
今回の方法は膝の痛みを治す方法の一部ですので、また他の方法もお伝えしますので、とにかくこの方法を覚えちゃってください。
徳山聖徳
コメント