重要な問いだけに、アンケートをとり、ストレッチをしたくない理由を書き出してみた。
①そもそも、ストレッチするのがめんどくさい。
②時間を割いてせっかくやっても、効いたかどうか実感できない。
③先生に、しっかり施術してもらえばいい。
④家に帰ると、やりかたを忘れちゃう……
私としては、思わずため息をつきたくなるところだが、人にはそれぞれ、もっともな理由と屁理屈があるものだ。なので今回は、痛みの戻りを防ぐには、ぜったいにストレッチが必要な理由を書き、上記のような屁理屈はもうなしにしてもらい、きちんとしたストレッチを行うことで、あなたの腰痛をできるだけ自分で管理できるようになっていただきたい。
生体内恒常性がある限り、腰痛は再び戻るという事実
私のところでは、腰痛が改善するかどうかをきちんと検査して、（徒手検査）良くなる可能性があれば診させていただく。「この症状はだめだな」と私が判断すれば、他の医療機関をご紹介して、そちらできちんと診断してもらうことが最善だと考えている。だから効果も期待できないのに、ここで無駄に施術を行う必要はない。
１回の施術でどこまで腰痛がラクになるのかは、はっきりいって個人差はある。だけどほぼ確実に変化は感じることができる。
筋肉が原因の腰痛であろうが、骨や関節が原因の腰痛であろうが、どんな腰痛も改善方法はそんなに単純ではない。プロの施術で一時的に痛みがラクになっても、「生体内恒常性」に基づいたもどり（一時的に痛みがなくなるが時間とともに症状が戻ること）が、かならず生じるのだ。「生体内恒常性」については、また別の項で書きたいと思っている。
ストレッチは、忙しいあなたや、お金を節約したいあなたのために必要なこと
話は簡単だ。ここ最近、腰痛専門整体院が流行っているのは、以前にもお伝えした。
初回は検査を中心に安値で行い、2回目からは7,000円〜12,000円という高額な施術費を請求する。効果がでるなら別に法外な値段ではないし、長年お悩みの慢性腰痛なら、投資するだけの価値はあるのだ。効果を出すために10回とかの回数券を出し、最初は、週１のペースで通ってもらう。それはなぜか？ もどりがあるからなのだ。腰痛を改善できる先生が、質の高い施術を行って、その場はラクになっても、腰痛がもどることを経験上知っているから、週1で来てもらうよう伝える。そしてさらに腰痛のもどりに対処するために指導するのがストレッチ。あなたの腰痛がもどる前に、ストレッチで施術効果をある程度維持できるから、次回のプロの施術にさらに効果が期待できる。それを繰り返すことにより、やっかいな腰痛のもどりを無くし、腰痛を自分で管理できるようにしたいというのが、腰痛専門整体院の先生の本音なのだ。
ほんとに効くようにストレッチしなきゃ、全然効かないよ
ここではっきりしておくべきことがある。身体を柔らかくしたい人がするストレッチと、腰痛改善のストレッチは根本的にやり方が違うということ。もしあなたが、日常生活に支障がでるような腰痛もちなら、一般的な腰痛ストレッチでは効き目は薄く、結局あなたは挫折する。腰痛をストレッチで治したいなら、またはプロの腰痛治療の効果をなるべく持続させたいなら、腰痛専門のストレッチをするべきだ。本当にあなたの腰痛に効果があり、あなたのモチベーションを下げることのない、きちんとした根拠があるストレッチを行うこと。
私は断言したい。 たとえ神の治療を受けたとしても、あなたの腰痛を根本から解決するために、腰痛専門ストレッチは絶対に必要である。
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