不眠という名の不調
問診票(カルテ)に記載される内容には実に様々な不調がある。
挙げればキリがないほどたくさんあるけど今回は不眠という名の不調について述べたい。
実は私の母も不眠を訴え、睡眠導入剤なるものを毎夜服用している。
もと看護師さんで当直勤務が多かったから夜通し緊張状態におかれていたことから昼と夜の体内時計が逆転してしまったのも原因の一つ。
今は定年退職し、自由に平和に暮らしてるけど、夜になるとなにかごそごそと起き出し(本人には大変意味のある行動らしいけど)午前中は好きなだけ寝てる。
理由はどうあれこの場合、睡眠導入剤に頼る理由など微塵もない。
薬に頼ることになんの抵抗も感じない人は、このように安易に服用する傾向がある。
飲むなといえば怒りだすし、怒ること自体持病を抱える母に強いストレスを与えることになるので好き勝手にしてもらう。
肝臓や腎臓。それに脳へのダメージは、息子が定期的に行う三井温熱でなんとかしよう。
私が施療業務を行う浅草にも、不眠でお悩みの方が少なからず訪れるがその不眠が本人にとって大きな問題になるかどうかは、問診でよくお話をお聞きすればすぐに分かる。
寝不足かどうかはお顔を拝見すればわかるし、その人が抱えるお悩みや、受けるストレスを分析すればなぜ不眠状態になっているかも推測できる。
意外なことだけど本人が思ってるほど不眠ではないことも多いのだ。
夜眠り朝まで一度も起きないということが快眠だと思う人も多い。
そんな状態は、はっきりいって超理想状態。
子供や若者じゃあるまいし健康でも夜中に2回から3回目覚めてもすぐに寝れれば問題ない状態だと思う。3回以上のトイレは問題だが、それ以下ならしょうがない。少なくとも不調や自律神経失調症には入らない。
基準としては、昼間活動するのに眠くてしょうがないという感じでなければ不眠ではない。
病的な不眠の原因は2つ
事実、胃腸の調子が悪いと不眠になる。
夜遅い飲食、とくに食べ過ぎや消化に負担になる食べ物はあなたの不眠の原因になる。
仕事の帰りに飲食する。打ち合わせや反省や不満のぶちまけなど、いろんな話や議論をしながら楽しく飲食。楽しいけど自律神経は興奮気味でせっかく仕事が終了したのに休まることがない。
上司も部下も様々な違う悩みを抱え、それは交感神経の働きを優位にする。
仕事が終わればホッとして副交感神経優位になれば消化酵素もちゃんと出て胃腸や肝臓がきちんと働いてくれる。
そうすれば夜はもっと深く眠れるのだ。これが第一の原因。
やはり夜は早めに夕食を摂ることが理想だ。
無理だとしても不眠を解消したいなら、できるだけ消化の良いものを、そして食べすぎないようにすることだ。
第二の不眠の原因。重症な不眠の原因となるのが、精神的ストレス。
これはきつい。「寝なきゃいけないとわかってるのに、神経や気持ちがたかぶって寝れない!」
ストレスの原因が根本から解消されるか、自分を強い精神力で支えるか、気分転換でふっとばすか、いろんな解消法はあるけどこの不眠が3日以上続くとたいへんなことになる。
①仕事に支障が出る。
②家族生活に支障が出る。
③健康に支障が出る。
④自分の精神状態にますます悪影響が及ぶ。
治らない不眠…
この負のスパイラルはやがて身体に影響が及び自律神経失調症(病院での診断)によって、あなたのいろんな不調を生み出すことになる。
精神的ストレスにも原因があり、それは個人の解決能力に依存することになる。
私にできるのはお話を親身になって聞くことだけなので、直接的にあなたの精神的ストレスに対して解決策を与えることはできない。
でも他に強力に手助けする方法はある。
あなたの身体的不調の緩和だ。
話を親身になり聞くだけではよくなりはしない。
「精神と肉体は繋がっている…」
三井式温熱療法創始者はよくおっしゃっていたが、まさにその通り。
不眠の方は必ずお身体に、何かしら不調を抱えているものだ。
その不調の大半が首のコリやひどい肩コリ、頚椎性の症状があるのは私の臨床上のデータではっきりわかっている。ストレスに対処する脳の機能と深く関わるのがその理由である。胃腸の調子と首のコリ感も自律神経を介してつながりは深い。
三井温熱で自律神経系を調整し、ひどい首や肩のコリを楽にしていくことで気持ちも前向きになり、精神的ストレスにも対処していけばやがていろんなストレスに打ち勝つことができて、自分の力で不眠解消をつかむことができる。
私の仕事はそれを後押しすることだと考えています。
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