坐骨神経痛の真実

三井温熱


とにかく、慢性腰痛の人が多い

私が診る方たちも今、何が一番つらいのかと問えば、「やはり腰かな」と言われることが多い。

腰がツラいと朝から気分も乗らないし、どんな動作をしても常に不快な感覚を脳に送って、一日のやる気さえも失わせる…..

私はどんな症状の方にでも、大げさなくらいに詳細な問診を行ってから施術に入るようにしているが、その理由は皆一様に深い悩みを抱え、その場限りの痛みや症状の緩和だけを求めるわけではないからだ。

症状の原因に迫るには細かい分析が必要なのである。

今回は慢性腰痛のなかでも、とくに多い坐骨神経痛について述べる。

教科書やネットをみれば、型にはまった知識はいくらでも得られるが、おもしろくない内容ばかりで実際の臨床、いわゆる、患者さんの抱えるお悩み解決には全く役に立たない。

そもそも坐骨神経痛は病名じゃなく痛みそのもののことで、言葉に言い表せない感覚異常を感じるやっかいな症状だ。

坐骨神経痛の原因として、整形外科で診断される病名としては椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症(きょうさくしょう)・腰椎すべり症などがある。

坐骨神経痛で、患者さんが訴えるのは腰の痛み・おしり周辺の痛みや足の痛みである。

やっかいなのはその感覚は痛みだけでなく、しびれ感・うずき・重だるさ・なんか嫌な感じなど、本人にしかわからない複雑な感覚にまでおよび、他人には想像が難しい。

私は、整形外科やごく普通の保険診療を主としてる接骨院で、坐骨神経痛が緩和されたということを聞いたことがない。

結局、病名はついても治療法は確立されていなくて、お悩みの人がたくさんいるというのが坐骨神経痛の真実なのだ。

あなたに知ってほしいのは、坐骨神経痛にも段階があるということだ。

それは急性期と慢性期。

急性期……これは炎症を伴う激烈な症状があるとき。

どんな格好をしてても痛みやうずきや痺れがあるとき。

痛み止め(抗炎症薬)と安静が必要だ。

心地よい温熱くらいならよいだろうが、痛みを伴う治療法は駄目。

安心してほしい。そのうち激烈な症状は消え失せる。

慢性期……激烈ではないが、いつもなんらかの痛みや重だるさがある状態。

慢性期の症状としては、

① 朝、腰が伸びなくて起きづらい。

② 長時間(20分以上)同じ姿勢がきつい。

③ 普段しないことをすると、何日か腰が痛い。

④ 腰が痛くてパソコン作業や事務仕事に集中できなくなる。

 健康のため身体を動かしたいが、そのあと痛くなるのが怖いのであきらめている。

急性期坐骨神経痛の症状解決には、ごく限られた方法しかないけど、それが最良最優先だ。

だからここは西洋医学の出番でもあるわけだ。

だけどそれが慢性化してしまったら……

そこで坐骨神経痛(慢性腰痛)にお悩みのあなたに、考え方として有意義な提案をしたいと思う。

慢性期の腰痛には激烈な痛みはない。これは炎症がないと判断していいということ。

ズバリ今のあなたの痛みの原因は、あなた自身の生活習慣による筋肉のコリが原因になることが多い。

ならばその筋肉を弛めてあげれば(コリをとれば)あなたの坐骨神経痛がらくになる、または症状が改善する可能性は高い。

事実、レントゲンやMRIなどの画像診断は、あなたの痛みとは必ずしも一致しない。

「あなたの坐骨神経痛の原因はヘルニアですよ、脊柱管狭窄症ですよ」 と言われても諦めないでほしい。

楽になる方法はいくらでもあるのだから。

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