不定愁訴の方に最適な温熱療法のやり方とは

不定愁訴 三井温熱ブログ

最適なやり方は、まだまだ伝わってはいない

漠然とした身体の不快感があり、動悸、息切れ、発汗、めまい感、頭痛、吐き気、食欲不振、不眠、手足のしびれなどを訴えるものをいう。心臓疾患、高血圧、消化器系疾患、甲状腺機能障害をはじめとする内分泌などのさまざまな器質的疾患の初期においてみられることがある。また鬱(うつ)病などでもみられる。したがって、これらの疾患の可能性を考えて鑑別しなければならない。一方、特別な疾患無しに、上記のような漠然とした体の不調を訴えるものもある。    ー世界大百科事典第2版より引用

温熱療法師であるあなたが、不定愁訴にお悩みの方に接することは多いと思う。

不定愁訴で深いお悩み症状を持つ人がとても多いからだ。

私は三井温熱株式会社で、技術研修部という部署にいたので、何十人かに温熱療法を教えた経験がある。

今、あなたがどんなやり方で温熱を実践しているかはわからないが、ここに書くことが何かのヒントとなればいいと思う。

三井温熱療法のやり方のひとつである私の「高温熱刺激療法」の母体は、三井と女子(三井式温熱療法の創始者)の温熱療法であるのだから、見た目はものすごくシンプル。

見た目はシンプルだが、無駄なものは削ぎ落とした技術なので、その精度に磨きをかけないと本来の価値を発揮しない。

誤魔化しが利かない直球温熱とでも言おうか……。

きちんと伝える能力に欠けていた当時の私の責任ではあるが、現実として事実、高温熱刺激の本当の力を発揮できてる人は少ないのではないか。

正直、そこは悔やまれるばかりである。

またどこかで機会があれば、今度はもっときちんとその本質と実践方法を語るべきだろう。

不定愁訴にはこんな感じで

どんなやり方で熱刺激を行い、自律神経に活を入れるか……

これはすべて相手によりけりだ。私は相手に合わせるだけ。何を合わせるかと言うと、相手の熱刺激の受け入れ度。

熱刺激は熱い......それは痛いということと同じである。

不定愁訴の方は往々にして、刺激に対して敏感であり、普段からの不快症状に悩まされているために、温熱刺激の熱さに弱い人が多い。

いくら自律神経に活を入れるとはいえ、その人にとって熱刺激の活が過剰であればそれは強烈なストレスとなり、逆に自律神経のバランスはメチャクチャに崩れる。

熱刺激は生体内に与える影響がパワフルなだけに、やり方を間違えれば治療になどならないのだ。

あなたはご存知だろうか?

人は自分の痛みを記憶として、脳に蓄積してるということを。

生まれてから現時点に至るまでの、自分が感じてきた様々な痛み。それは、忘れえぬ記憶としてあなたの脳の一部分にしまい込まれている。

人は痛みを感じるたびに、過去の痛みの記憶とそれを比較することによって、自分だけの痛みとして感じている。なにも人間だけじゃなく、ほとんどの哺乳類はそういうものだ。

痛みにに近い熱刺激を注ぎ、不定愁訴にお悩みの方を救う高温熱刺激とは、あくまでもその人に合わせたレベルの熱刺激だ。

そんな言葉に言い表せない、曖昧な表現が理解できないのなら、こんなことを思い受かべてみたらいかがだろう。

生まれたばかりの赤ちゃんや幼い子供に、……または年老いて体力がない人に、高温熱刺激をどうしてもしなければならないとしたら……。

温熱療法の奇跡を信じるあなたならば、目的達成(熱を注ぎ込むこと)のために、どうやればいいかの答えは自分で出せるはず。

まずは、あなたの目の前の方たちに実践するところから始めてほしい。

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