自律神経を整える体操が効かない理由

自律神経失調症

youtube】なんかで自律神経と検索してみると、いろいろと動画がでてくるし、視聴回数も多い。自律神経に関して興味がある、または実際にお悩みの方が多いからだろう。

しかし、その内容はどうかといえば……

【ストレッチ、体操、音楽、メンタルを見つめ直すなど……】

さあ、どうだろうか。効くかもしれない。でも私のところに来るような人には、効かない。それが正直な感想である。

私にとっては、その動画を観ている時間が無駄に思えるほどコンテンツの内容に現実味はない。なぜならば、自律神経はそう簡単には乱されはしないし、壊れもしない。しかし現実には乱れ、壊れた人たちが動画を視ている可能性が高いから、これでは決定的な解決にはならないのが目に見えているからである。

私が診ている人たちは、健康保険の効かない、けっして安くはない自費での施術を受けてでも症状を改善したい、という切実な思いを抱くほど悩んだ末に、三井温熱療法にたどり着いたのだ。

視床下部で内部環境をモニターしている

自律神経の話は難しい。人は健康な間は、自律神経の存在など意識することなどないから想像も妄想もしない。 位置的には、頭の奥の中心あたりに、間脳視床下部(かんのうししょうかぶ)という部分があり、体内の環境を常に一定に保てるよう、あらゆる情報を血液の濃度からモニターしていると言われている。

血液の濃度はほぼ、体液の濃度と同じであることから、視床下部は様々なホルモンの分泌を介して、臓器を働かせることにより、私達の体の内部の環境を一定に保つための重要な働きをしている。

これが米国の研究者である【ウォルター・B・キャノン】が唱えた、ホメオスターシスの一部である自律神経系の内部環境の維持である。

悩みは体操で治るほど甘くはない

自律神経失調症による、いろいろな症状でお悩みの方の数は、それこそ莫大な数にのぼる。

例えその方の悩みが肩こりや腰痛であったとしても、自律神経系のバランスの乱れが、根底に隠れている。ここに眼を向けない限り、どんなに腕のいい整体師や治療家に施術を受けても、症状がすぐに戻ってしまうことが多いのだ。

ストレッチや体操で効果が出る人はこんな人

健康な人だ。健康をどう定義するかとなるとややこしいので、ここでは書かないが、いつもは大して辛いところはない人。日々のデスクワークや単純労働で肩こりや腰痛はあるけど、お風呂にゆっくり浸かったり、長めに睡眠を取ることでラクになる人。

悩みが深くない人は、ストレッチや体操で効果が期待できると思う。毎日の習慣にすれば、これから訪れるかもしれないいろんな病気を予防することもできるかもしれない。

やり方を覚えて、毎日実行する意志があれば是非、実行してほしい。

効果が出ない人はどうすればいいのか

自律神経失調症が原因の症状を改善するには、癒し系や、手軽なセルフメンテナンスでは無理である。

目眩、耳鳴り、胃腸障害、不眠、疲れが寝ても取れない、そもそも寝れない、動悸や息切れ、パニック障害、他にも数限りない種類の原因不明の症状。

それらの症状に合わせて、首コリ肩こり、腰痛、膝痛も併発している。

こんな複雑な状態の人たちに効くストレッチや体操など、ありはしない。ましてや自律神経を整える音楽などは、ただの気休めにしかならない。

事実、そうであるにもかかわらず、【youtube】ともあろう世の中に影響力をもつ媒体を探しても、悩みの深い人に有益な解決法があがっていないのは、とても残念なことだ。

三井温熱、それも高温熱刺激の温熱は強力だ。気休めではなく、根本的に変化を起こす事ができる数少ない治療法であると言える。

数年しか経験がない、臨床を知らない人間が言うのならば茶番だが、私は20年、自律神経のアンバランスが原因の不調の方たちに、三井温熱を施してきたのだ。

自律神経系は、ホメオスタシスを維持し、ホルモン系、免疫系にも直接関連している。

人間の生命維持と不調からの回復には、自律神経に着目する必要があるし、価値ある療法のひとつとして、高温熱刺激療法は第一選択肢になるだろう。

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