自律神経を理解するための基礎

三井温熱ブログ

ずっと前のことになるが、私は、三井温熱療法師養成講座の講師をしていた時期がある。

3年以上していたのではないだろうか。その間、特に教育内容で重点を置いていたのが神経系に関すること。それこそ、神経細胞から神経線維、シナプス、神経伝達物質、活動電位の発生まで、医療系の学生が学ぶようなレベルの内容を、なんとか素人にもわかるようなところにまで落とし込んで講義を行った。

自律神経に関する講義も行ったが、受講生が自信を持って臨床に当たるだけの講義内容にまでは、なっていなかったかもしれない。

自律神経系に関しては、本人の理解はもちろんのこと、その理解を患者さんに生き生きと説明して、「熱い温熱の価値」を理解してもらわなければならない。

自律神経系が原因の様々な不調があるのは事実なのだから、それを治すには、患者さん自体が「病気の原因が自律神経なんだと」覚知する必要があるのだ。

そうすることで、あなたが行う三井温熱療法による治療が、効率よく相手に効きやすくなるだろう。

私が学生時代、(新宿鍼灸柔整専門学校)医療系の国家資格をとるために学んだ多くの教科の中で一番好きだったのは生理学。解剖学は暗記することがすべてで、あまり面白いと感じなかった。当時、三井温熱療法だけしかしていなかった私にとって生理学は、勉強すればするほど、自分が行う温熱理論を次々と証明してくれる学問だった。

自律神経を理解するための基礎

自律神経系を理解するのが難しい理由

あなたが健康なら、自律神経のことなど普段意識などしないだろう。

そもそも神経について、神経という名称以上に知識をもっている人が、どれだけいるだろうか。

何かの病気になり、自分で調べたり、医師に宣告されたりして、初めて病気に神経が関わるということを知るのではないだろうか。

そして、知ったところで所詮よく理解出来ないし、神経系は階層的な理論なので、基礎知識がないとよくわからない。たまにわかりやすいものもあるが、危機感を感じない幼稚なレベルなものが多い。結局、自律神経という言葉はよく知っているけど、現代の様々な病気や不調、そしてまさに不調のあなたに直結しているとは捉えきれないのである。

神経の基礎から理解すればよくわかるようになる

神経は全身に張り巡らされてるものだから、複雑だと思っているかもしれないが、分類することで、ぐっと理解しやすくなる。

【まずは中枢神経と末梢神経に、ざっくりと分けよう】

  •  中枢神経は脳と脊髄
  •  それ以外は全部、末梢神経

【自律神経は抹消神経のうちの一つである。これでざっくりとわかれたことになる】

それでは、末梢神経は、どうわかれるのか(分類されるのか)?

  • 運動神経
  • 感覚神経
  • 自律神経

この3つの神経は全身に張り巡らされているが、分類すると3種類しかないのだ。

はっきりと、最初に、3つしかないとわけてしまうと、意外と簡単に自律神経の位置づけを理解できるというわけだ。

さらにこの3つの神経をまたざっくりと説明すると下記になる

  1. 運動神経 手足、首など、全身の筋肉を動かす神経
  2. 感覚神経 熱い、痛い、気持ちいい、お腹の調子が悪い、気分が悪いなど何かを感じるという神経は、全部この神経である。
  3. 自律神経 交感神経と副交感神経、生きていく上でものすごく大事なのに普段意識してもらえない損な神経。

今回は、自律神経をざっくりと理解してくれればいい。

 

三井温熱の高温熱刺激療法】を、一度でも受けたことがあるあなたなら、上記の神経は想像することができるはずだ。熱刺激であなたが「熱いっ!!!」アチチ反応が出たときに感覚神経が動く。体がビクッと動いたり、手足をバタつかせたりしたら、筋肉を動かしてるのだから運動神経と同時に、交感神経も副交感神経も動く。これが自律神経

全部連動して動いているという事実。末梢神経は3つだけと理解できたあなたは、もっともその働きが意識に登りにくい自律神経について、より深く理解する必要がある。

なぜならば、理解すればするほどに、自律神経を原因とする多くの不調に、高温熱刺激療法がすごく効率的だということを確信することができるからだ。

次回は、自律神経のみを、ざっくりと説明していきたい。

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