【三井温熱ブログ】肩こりの科学⑤

三井温熱ブログ

こんにちは。徳山聖徳(まさのり)です。20年近く、三井温熱療法を中心とした施術をしております。

肩こりについてのブログ、今回でシリーズ最終章となります。

(肩こりの科学)と題したブログは、全5回となっております。

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【三井温熱ブログ】肩こりの科学 自律神経への影響

 

 

肩こりが自律神経に影響を与える?

それも、悪い影響を?

当然ピンときませんよね。

普段言いなれている専門家たちは、気軽に口にだして説明しますけど、「実際に自律神経を深く理解してる人なんかあまりいませんよ。」

「なぜならば、自律神経って漠然としすぎていますから。」

手や足の筋肉を動かすのは運動神経ですし、痛みや、それこそあなたの肩こりを、あなた自身に感じさせる感覚神経に比べたら、自律神経はとても想像しにくいものだからですね。

肩こりの科学・自律神経への影響

 

 

それでは、話を前にすすめながら、積極的に想像してみましょう。

心臓って自律神経で動いてます。

肝臓も腎臓も自律神経で動いてます。

多くの方が、特に女性で甲状腺の調子が良くないという例も多いですが、甲状腺ホルモンの分泌も自律神経に支配されてますし、

緊張したときなんかには、心臓がドキドキしたり、手のひらとかに汗をかくじゃないですか?    それも自律神経です。

私たちの意思(意志)の届かないところでは、自動的に身体のいろんな機能が働いていますが、ほぼ自律神経によりコントーロールされてるんですね。

不整脈なんかでお悩みの人がたくさんいると思いますが、心臓自体に問題がないかぎり、「自律神経が原因ですね。」と言われたりします。

まだまだ例を挙げればきりがないほど、自律神経は私たちが生きていく上で大事な働きをしていますが、どうでしょう? なんとなく自律神経を想像できるようになりましたでしょうか?

肩こりが自律神経に影響する理由

 

さて、肩こりが自律神経に影響するといいました。

その理由、私の20年における経験則からですけど、ここで説明しましょう。

まず、自律神経は交感神経と副交感神経の2種類あります。これは覚えてくださいね。

心臓は内臓です。肝臓も胃も、腸も内臓です。

内臓たちはそれぞれ、いろんな働きをしていますが、私達と同じように、働いてるときもあれば、休んでるときもあります。

わかりやすくするために、少し大雑把にいうと、内臓がお休み状態のときは、交感神経が働きやすいときです。

活発に活動してるときですかね。勇んで仕事してるとき、「勉強がんばっちゃってる」ときもそう。

運動してるとき。何かを懸命に考えてるとき。そうそうあなたに、身体的(肉体的)、精神的なストレスがかかってるときなどは、交感神経緊張で内臓はお休み状態です。

 

今回は、自律神経専門の話ではなく、「肩こり」にちなんだ自律神経の説明なので、交感神経ばかりの解説になります。

肩こりがあると、自律神経の交感神経ばかりがずっと働きっぱなしになってしまいます。

要は、身体がストレスを受けてる状態が続いてしまうということです。

鬼のように働いてもいないのに。

大いにやる気だして活動してるわけでもないのに。

精神的ストレスを受けてるわけでもないのに、です。

肩こりは、交感神経を緊張させます。

自分の肩こりにちっとも気が付かない人でも、自動的に交感神経が緊張します。

自分の肩こりに敏感な人は、ツライのでそれがストレスになり、さらに交感神経が緊張します。

すると血管が縮まるんですね。血管が細くなってしまう。

なぜならば、血管は交感神経が支配(コントロール)しているからです。

肩こりの原因になる、筋肉の血液の循環が悪いのだから更に肩こりますね。もみほぐしても”交感神経が緊張してる、という肩こりの原因はとれてない”ので、またすぐにコリます。

交感神経の働きのほうが、常に副交感神経より活発な状態が続きます。

そうすると、先程お話したとおり、内臓はお休みです。お休みと言うと、なんとなくゆるい感じで危機感を煽りませんが、「実はそんなもんじゃない!」

消化・吸収・濾過・解毒・代謝・排泄・循環・体温調整・呼吸・免疫・・・・・

ずっとお休みしてていいんですか?

困りますよね?

結論、肩こりは自律神経に影響します。

肩こりを科学するべき理由

 

なぜ今回、”肩こりの科学”と題して説明してきたのか。

それは私が診てきたほとんどの方が、肩こりを訴えているにもかかわらず、「なぜ肩がコルのか?」という原因や、肩こりがその人自身の様々な不調に関係してることなどを、まったく知らないからです。

例えば腰痛に関しては、椎間板ヘルニアとか狭窄症などの、比較的メジャーな名前の病名があり、本人の生活の質に直接関係したりしますが、肩こりは「ただの肩こり。」名前も肩痛とは言わず、漠然とした肩こりという名前です。

それに、「よほどひどい肩こりでない限り、けっこう我慢できてしまうもの。」

こういった面から、肩こりというものの病態を甘く考えているのでしょう。

その最たる考えが、「”肩こりは、もみほぐしてもらえばらくになる”」というとんでもない誤解です。

肩こりを科学するとは、あなたの肩こりの原因を知り、正しいセルフケアや治療法を選ぶためには、とても必要なことです。

間違ったセルフケアや治療法は、肩こり解消どころか悪化させる原因になり、やがて不調や病気に(”自律神経や骨関節が原因の場合”)つながる可能性もあるのだということを、理解していただき、正しい方法で肩こりを解消してもらいたいと願います。

 

 

 

 

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