こんにちは。徳山聖徳(まさのり)です。
20年近く、三井温熱療法を中心とした施術をしております。今回は、肩こりの原因についてのブログ第2回目となります。
(肩こりの科学)、と題したブログは全5回となっております。
第1回目のブログは、(肩こりの科学)骨と関節の劣化でした。
第1回目から読んでいただいたほうが、わかりやすいかと思います。
【三井温熱ブログ】(肩こりの科学)筋肉の緊張
肩こりの、あのなんともいえないだるい感じ。ときには痛みに近いものに感じられたり、頭痛や目眩(めまい)などの原因にもなります。
さて、そんな肩こりの直接的な原因は、筋肉になります。
前回の骨と関節の劣化や、悪い姿勢なんかが、だるさやコリ感、痛みに近い感覚の原因にもなりますけど、筋肉がこると、酸素や栄養分が、筋肉を構成している細胞に行き渡らなくなるので、筋肉が疲労してしまうことによって肩こりを感じるんですね。
なので、筋肉の緊張を正しい方法でときほぐしてあげれば、肩こりはらくになります。
ここで大事なのは、筋肉をほぐす方法です。
もみほぐしちゃだめです。強い力をかけてはだめです。もっとわかりやすく言えば、筋肉の硬さは、痛気持ちいいくらいのやりかたでほぐしてあげるべきです。
なぜならば、筋肉は筋細胞という細胞が、たくさん集まってできているから。
粘土でも小麦粉でもなく、生きている細胞の集団でなりたっているからです。
強い力でもみほぐしたりすると、細胞をこわしてしまいます。
よく、「揉み返し」なんていいますよね。壊れた細胞はもとにもどろうとして、酸素と栄養を使いながら自分で治ろうとするのです。
そして、ここが重要なのですが、その過程でもみほぐしにより、何度も強い力で刺激がくりかえされると、どんどん筋肉は硬くなってしまう性質があります。肩こりを科学すれば、この理屈は間違いありません。
どんどん筋肉が硬くなると、さらに強い力でもみほぐすことになります。
肩こりを科学的にとらえることのできない施術者(セラピスト)は、毎回のように「今日もすごいこってますね〜〜」とか言いながら、一生懸命もみほぐしてくれますが。
そんなことを繰り返していると、あなたの筋肉はさらにどんどん硬くなり、またまた強い力でもみほぐされ、細胞が本来持つ、痛みを感じるセンサーの感度がにぶくなります。
もはやあなたは、強い力でもみほぐされないと、肩こりがスッキリしたとは感じなくなるのです。
筋肉の緊張は、確かに肩こりの原因の一つです。
しかし、その筋肉のこりを柔らかくする方法が非科学的ならば、あなたの肩こりは治るどころか増悪していきます。
あなたが施術を受けていて、痛みでずっと力が入りっぱなしという方法は適切ではありません。
常にあなたがリラックスできるよう、声をかけてくれたりしながら、ゆるやかに筋肉のこりをときほぐしてくれるセラピストに施術を受けることを、強くオススメします。
今回はここまでとなります。次回、3回目、(肩こりの科学)内臓反射の生理学では、
胃や腸などの内臓と肩こりの関係について説明していきます。
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