三井温熱療法を受けに来る人で、ガンを患う方が多いのは事実である。
でも、さすがに昔と違い、温熱だけでガンを治そうと考える人は減った。どちらかというと今は、「補助的な治療法」として、三井式を選ぶ傾向にあるようだ。問診のなかでのやり取りで、患者さんに聞かれる質問として多く挙がるのが、「抗がん剤との併用で、温熱効果が期待できるのか」ということ。今回はこの重要な問いについて、明確に答えていきたい。
これを読めば、ガン治療の過程で、何を目的に三井温熱を受けるのかがわかるので、迷いが晴れて、安心して受けることができるんじゃないかと思う。
記事内容はすべて、私の20年に及ぶ、【三井温熱臨床における実例】に基づいて書いている。いまだに、直接的にガンを消失させる目的として、三井温熱を捉える考えがあることは事実だが、その可能性はひとまず置いておくことにして、今回は多くの人に当てはまるように、より現実的で、信憑性を重視した答えを書きたい。
抗がん剤と併用して効果が期待できるのか?
先日、紹介で、40代の女性の方がいらした。
大腸がん手術後の再発で、計6回の抗癌剤治療を行っていくとのこと。初めて私のところに来た時は、心の不安は抱えながらも、元気だった。この場合の元気の基準とは、どこにも痛みなどはなく、「快食・快便・快眠」の状態である。
事実を告げることがとても大切なこと
これから必ず起こる。抗がん剤による副作用のことは、事前にきちんと告げる。数々の症例を診てきたので、けっして楽観視などできないことが、いやというほどわかっているのだ。
辛い副作用が、いかに人の気力を奪い、事実、免疫力を低下させてしまうか、免疫力の低下は例えガンが小さくなったとしても、感染症やガンの再発転移など、恐ろしいほどのリスクを生むのだ。6回の抗がん剤治療の1回目、2回目は、副作用がまだ軽いか、そんなに自覚症状に出ないこともあるが、だいたい3回目くらいになると顕著に出てくる。
2回目を終えた、先ほどの女性。
前回とは明らかに違う。それは、見た目ですぐにわかる。
顔が浮腫み、血色がよくない。姿勢は崩れ、明らかに不調の兆しが私の視覚には捉えられるのだった。「出てるね、副作用…..」
吐き気と目眩、体の怠さ。典型的な症状だ。でも食欲はあり、睡眠も大丈夫だ。いまのところはだが……。
三井温熱療法があなたに約束できること
私は、曖昧な事は言わない。確率50%以下しか自信がないようなことは、言えない。温熱でガンが縮小する確率は、パーセンテージでは表記などできないからだ。
私があなたに約束できるのは、今、私が保有する温熱技術と臨床経験をもって、全力でそれを施すということ。自律神経の乱れは「血流を妨げ」、体のあちこちに「筋肉のこり」をつくり、あなたの不調を増強させるのだ。「体温も奪い」、「消化機能を低下させ」、「肝機能、腎機能を低下させる」ことで、倦怠感に苛まれる。
それをどれだけ、温熱でくいとめることができるのか。
くいとめ続け、あなたと共に戦い続け、やがていくばくかの光明が見えるまで温熱を振るい続けること。
それがあなたに約束できること。
三井温熱を施す、すべての温熱療法師はそう思ってるし、そうあるべきだろう。
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