【頚椎症性神経根症】痛みと痺れの治し方
今回は、首のつらいコリ感と腕の痛みやしびれの原因となる「頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)の治し方」という内容になります。
まずは前回の復習です・・・・・画像1を見てください。
首のつらいコリ感と腕の痛みやしびれは、なんの原因もなく突然そうなるのではなくて、下記1〜4のような明らかな変化があります
- 1 加齢や生活習慣により、少しづつ椎間板がつぶれてきます。
- 2 ルシュカ関節が、上下で当たりはじめます。
- 3 ルシュカ関節周囲に、骨棘(こつきょく)と呼ばれるものが自然にできてきます。
- 4 骨棘(こつきょく)が、その後ろにある、椎骨動脈や神経根に悪い影響を与えます。(画像には、骨棘(こつきょく)は示されていません)
画像1
骨の変形が進んで、骨棘ができやすいC5〜C7の間の神経根から伸びていく神経の枝は、(画像2には、神経の枝は写ってないです)そのまま腕に向かって伸びていきますので、「骨の変形が骨棘になって神経根にストレスを与えると、腕の痛みやしびれになってしまう」ということになります。
この記事は全部で3回の記事になっておりまして、今回は2回目の記事となります。1回目の記事は下記の青字をクリックしていただければ読めますので、よろしければどうぞ。
第1回目 あなたの腕や手の痛み、「頚椎症性神経根症」かもしれません
【頚椎症性神経根症】頚椎の特性
画像2をみてください。C1とその下がC2になります。(C1とかC2は、首の骨に振られた記号のようなものです)
C1とC2の間には椎間板がありませんね。
C1の上には頭の骨がのります。ここはC0になります。頭の骨とC1の間にも椎間板はありません。
画像2
こんなこと、専門家じゃないと知りませんよね。画像を見ながらなら、なんとか大丈夫だと思います。
私たちの頭部は左右に回り、上下にも動き、斜めにも動きますね。
けっこう自由に、いろんな方向に動きますよね。
まるで、7個ある首の骨全部がたくさん動くように思うでしょうけど実は、左右に頭を回す動きとか、「うん、うん、納得」、のときみたいな「うなづきの動きなど」、私たちが常日頃からよくする頭部の動きのほとんどが、上から3つの首の骨(頭部も含みます)、C0、C1、C2の関節で動いているんです。
そして画像をよくみるとわかりますが、ここにはC2より下にあるような椎間板がありませんね。
椎間板はその上と下の骨を安定させるためにあります。つまり椎間板があるところは、首の骨の上のほうの、C0・C1・C2の椎間板がないところと比べるとあまり動きません。なぜなら、重い頭がのっていますからね。首の骨全体がぐらぐらしてたらよくないのは当然です。
「首の骨は、重い頭を支えるためにある程度の安定性と強度がほしいところです」
だから椎間板は必要になります。それと同時に頭部がある程度自由に動かなくてはいけないため、適度な柔軟性もほしい、という複雑な構造をしているのです。
C5〜C7に ストレスがかかる理由
首の骨は7つあります。頭の骨と1つめの首の骨の間も関節(C0)になっているので、仮に頭の骨も数に入れると8個の骨になりますね。
画像3本来ならば、1番柔軟性があるのが上から3つです。
上から3つの関節がやわらかければ、C2以下のストレス(色んな方向に動く頭の重さを支えるためのストレス)は軽くなりますから、首の骨の関節が変形してしまうのを防げるのです。
しかし、「事実として多くの方のC0〜C2が、ガッチリと固まってます」
1番動いてほしい上から3つが、ガッチリと固くなって動かなくなっちゃってる。
なので、ほんとうは動いてほしくないそれ以下の首の骨、(とくに、C4からC7)に大きなストレスがのしかかった結果、首の骨が変形してしまうのです。首の骨のレントゲンやMRIの写真をよくみてみると、「ほとんどの変形がC4〜C7 にあるのがわかります」
だから多くの方が腕に痛みやしびれの症状がでるのですね。
これが、首のこり感と同時に腕の痛みやしびれがでてくる原因になります。
【頚椎症性神経根症】首と肩甲骨まわりの痛み
腕の痛みやしびれと同時に、首こりと肩甲骨のまわりの痛みを訴える方も多いですね。
これも、C4〜C7の神経根の症状です。(頚椎症性神経根症)
肩甲骨まわりを「三井温熱療法」で弛めきれば、かなりらくになります。
しかし、「神経根のなかを通る血液の循環をよくしてあげて、さらにC4〜C7にかかるストレスを抜く治療をしなければ、あなたの症状はすぐにもどってしまいます」
なので、三井温熱療法が有効なのはもちろんですが、首の骨に適切で安全な治療をしていかないと、治せないということになります。
【頚椎症性神経根症】痛みと、しびれの治し方
三井温熱療法と手技療法
私は三井温熱療法専門です。本音を言わせてもらえば、どんなものでも三井温熱療法で完全に結果を出すことができれば、それだけで治療したいところです。
しかし現実的には、「今回のテーマである頚椎症性神経根症など、重度の首の症状には、三井温熱療法だけでは不充分です」
「腕に痛みやしびれがある人は、ただの首コリ・肩こりの方と比べて悩みはより深刻です」しかし、頼りの整形外科では、電気治療とか、痛み止めの薬を出されるだけというのが多い。
整体院やマッサージに行っても、どうもしっくりこない。そんな方たちが私のところに来ることも多いのですが、腕の痛みやしびれをなんとかするには、C4からC7のストレスを最大限に軽減させるという、きちんとした理論に沿った治療法でなくてはいい結果にはなりません。
「そのためにはC0〜C2の動きをよくすることが必須になります」
最近は、「肩甲骨の動きをよくすれば首の骨が変形してても治るので、肩甲骨まわりの硬い筋肉を弛めましょう」、という発言も目立ちます。
確かに一理あります。「しかし、それは首の骨の変形の進みかた、によります」
肩甲骨周りの筋肉を硬くしている原因は、いままでさんざん解説してきた神経根にあるのですから。
「首の骨の治療をしなければ、根本改善にはなりません」
神経根への治療になりますね。しかも安全なやり方で。
頚椎(けいつい)首の骨の関節への治療
「固まってしまった関節は、適切な手技療法で柔軟性を取り戻します」
まずは、そんな治療をしてくれるところに行ってください。
「首の関節に、セルフケアは無理です」
私も執念をもっていろいろ試しましたが、「自分でするのは無理っ!」です。
ここはプロに頼りましょう。
プロにおまかせする上で、下記の理解も大事になります。
真実ですから。
C0 〜C2 の首の骨の関節が固まってしまうと、首がコリまくり、腕に痛みやしびれがでてしまう。関節まわりの骨の変形が神経根を圧迫するんですね。(骨棘)
骨の変形は治りません。もとどおりにはならないんです。
「治療しても治らないの?」
そうですね。骨の変形(骨棘)は、もっとひどくなることはありますが基本、治りません。
治すとはすなわち、「首こりや、腕の痛みやしびれをどれだけ軽減できるか」ということになります。
「頚椎症性神経根症は進行性の症状です」ほっとくと、どんどん骨の変形は進んでしまいます。
例えば下記のようにあなたの首の骨が、とくにC4〜C7がストレスを受け続ける。
- 仕事や家事で、腕を使いすぎたあげく、なんのメンテナンスもしない。
- 頭をがっくりと下げて、本やスマホを何時間も見つづける。
- 悪い姿勢で、長時間集中してパソコン作業。
- 植木屋さんや職人さんなど、上を見上げて長時間腕や手を使う仕事を何年も。
「残念です。あなたの骨の変形が止まることはありません」
なので、「適切な、首の骨の関節への治療」が必要なのです。
- 痛みやしびれをできうる限り、軽減させる。
- 骨の変形を最小限に抑える。
この2つの目的のためにです。
とにかく、血液循環をよくする三井温熱療法
「首の骨の関節をやわらかくするための、プロの手による治療」
これだけでも充分に効果を実感することができます。
私の経験則だと、90%以上効果を実感できるという高い実績があります。
「100%ではないのが悔しいですが、骨の変形が進みすぎたものや、どうしてもあなたの生活習慣が少しも改善できない場合は、すべての痛みやしびれが完全に消え失せるというわけにはいきません」
そこで、大きな付加価値という意味で、三井温熱療法が最適です。
手で行う手技という方法で、肩甲骨まわりや首まわりの筋肉のこりを、限りなく取り除くのは無理です。
なぜなら、「肩まわりの筋肉は、お腹の中にある内臓の疲れと深い関係があるからで、いくら筋肉をやわらかくしようとしても、ならないんですね」
しかし、三井温熱療法の熱刺激で肩甲骨まわりや首まわりに熱をいれてあげると、劇的に筋肉がゆるんできます。
「内臓が疲れると、自律神経の交感神経が緊張してしまって、肩甲骨周りや首まわりの筋肉を固めちゃう」
難しい言い方をすると内臓体性反射なんていうのですが、まあ生理学なので無視していいです。
事実としてこんなことが起きてしまうので、ここは三井温熱療法がすごい力を発揮してくれるんです。
そうすると、「あなたが感じる、らくになりかたがまるで違う」感動すら覚えます。
頚椎症性神経根症でお悩みのあなたへ
加齢(誰にでも訪れますね)や生活習慣、手や腕の使いすぎにより、首の骨が変形してしまうせいで、棘(トゲ)のように鋭くとがった骨(骨棘)が神経根を圧迫し、腕に伸びる神経の中の血流が悪くなるために、腕自体に痛みやしびれが出る症状。
大丈夫です。
関節への適切な手技療法と、筋肉と内臓の血流改善を、自律神経への熱刺激で可能にする三井温熱療法。
この2つの方法で、あなたの首コリと腕の痛みやしびれは、かならず軽減されます。
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